『パターソン』2016
「単調な日々の中にある愛おしさ」
物静かで穏やかなバスの運転手、パターソンの一日は妻へのキスで始まり、
市民を乗せたバスを走らせ、最後は行きつけのバーでビールを一杯だけ飲む。
退屈にも思えるが、彼は日々に小さな「歓び」や「煌めき」を見つけ、それを詩に綴る。
独り公園で食べる愛妻弁当、同僚やバーの店主との何気ない会話、
日常の一コマをユーモアと愛情たっぷりに描いた7日間の物語。
絶えず揺れ動く社会の中、自分のペースで生きる彼のささやかな日々がじんわり心に染み渡る。
パターソン